水が実際にどのように感じ、そしてどのように水のイオン積を調整するのか?それはもちろん解りません。 しかし、酸・塩基の範囲を学ぶためには、そのイメージをつかむことはとても大事なことなのです。 そこで、問題を解くときに考える水の仕事ぶりのイメージをご紹介いたします。NaOH 101滴滴下に戻る
水は25℃で中性のとき、かならず「水のイオン積」
[mol/
]
を保ちます。
と
のうちどちらかが変化すると、そのうちの大きい方をまず確認します。
たとえば が加えられて、[
]が
mol/
になったとき図12では水溶液の上部にたくさんの
が見えます。
水はその
に気がついたようです。
「水のイオン積」を保つように、
と
のうちなぜ小さい方なのかは、化学平衡を学んで計算するようになると分かります。小さい方を調整します。今回は
が急激に増えました。そこで
水は「水のイオン積」を保つことができて、とりあえずお仕事終了です。水はこの一連の動作を常に行います。
今回は
を加えられて
が増えましたが、そのあと希釈したり、塩基を加えたりして
が減ってしまうと、今度は水が水自身から
と
を生成して「水のイオン積」を保とうとします。わかるでしょうか?
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