化学をやっていると濃度計算は避けて通ることのできない問題です。物質量もわからないのに…と思っている人は先に物質量の定義を勉強してくださいね(当HPでは、まだ物質量の定義は作っていません)。
しかし、実はこれは本当に簡単なんですよ?ここの計算方法が分かった瞬間に今まで解けなかった多くの問題は、あっという間に解ける可能性を秘めています。計算問題等に関してはまた後日書いていきます。濃度計算に特化した問題を解いて、得意にしたいと思う方がいましたら、メールかトップページに戻ってゲストブックにでも書き込んでください。
質量パーセント濃度やモル濃度、質量モル濃度などの変換は皆さんが苦手とするところだと思います。そこで、まずちょっとした説明をさせてもらいます。図31をご覧ください。
水溶液のモデルを表しています。正確にはちょっとおかしいですね。水溶液ですので、溶質は沈殿していないはずです。でもそれだと溶質が表し辛いので、私の場合はあえて溶質を見える形で沈殿させて考えます。
ビーカーの右には全体の溶液(溶質+溶媒)の値を書きます。このとき単位は求める値により[g]だったり[] だったりします。
下にはその水溶液内の溶質を書きます。このときの単位は求める値により[g]だったり、[mol]だったりします。
ビーカー左には溶媒を書き込みます。この値は質量モル濃度にしか使いません。単位は[g]か[kg]を書き込みますが、質量モル濃度に用いるのはもちろん[kg]です。