では一つひとつの高校化学で扱う濃度を見ていきましょう。
まずは質量パーセント濃度です。単に濃度といわれた場合も大抵はこの質量パーセント濃度のことを指します。(基本的には化学では単位をちゃんと書きますので、それを見ればどの濃度なのかは瞬時に判断できます。)
質量パーセント濃度の表し方を図32に示しました。これは実は小学生のときから皆さんが食塩水の濃度などで扱ってきた濃度のことなのです。だから、あまり説明する必要も無いかも知れませんが…。求める式は
質量パーセント濃度 | (30) |
の2つです。しかし一番大事なのは、この式のイメージです。式(30)が言ってるのは「溶質の質量は溶液の質量のどれくらいの割合を占めているのか」です。式が語っているイメージを的確に把握してください。そしてこれだけ解っていれば、あとはちゃんと計算することで間違うことはなくなります。