では実際に運動をグラフに変換してみましょう。次の運動をご覧下さい。
物体(車)がちょうど[m]を通過したときの時間を[s]に、そしてそのときの速度を[m/s]とします。x=x[m]やt=t[s]等の表現は大丈夫ですよね?最初の文字xやtが物体の位置や時間の変数を表し、次の文xやtが、そのときの具体的な値を示しています。x=x[m]を例に取りますと、「物体がある位はx[m]です」という意味になります。そのまま等加速度運動をした物体は[m]の位置に達したとき[s]で、そのときの速度を[m/s]となりました。これをグラフに描いてみましょう。
解るでしょうか?…もしかしたらこのように、運動からグラフに変換するのが苦手な人も多いかも知れませんね。…今回は最初なので、丁寧に変換の仕方を見ていきましょう!flashコンテンツによるv-tグラフシミュレーションのページがあります。そちらへ飛びますか?
まずは、これから作るグラフの軸が示す変数の値を確認します。今回は縦軸が[m/s]、横軸が[s]となります。
次に物体が運動している図を確認します。グラフの横軸は時間[s]ですから、運動における時間を確認しますと、
図6のように[s]と[s]と解ります。ですから図5にその値を書き込みましょう。
今回は原点で[s]は分かるでしょ?という意味を込めて[s]は書かずに、[s]だけを書き込みました。
さて次に縦軸に移りましょう。さきほど確認しましたように、グラフの縦軸は[m/s]軸ですから、図3の運動から[s]のとき[m/s]、そして[s]のとき[m/s]ということがわかります。時間(横軸)との対応関係もしっかりと確認して下さいね。
では、これもグラフの縦軸に記入しましょう。…!!?すっかり言うのを忘れてました!実は大事なお話がありました。もう当然意識しているとは思いますが、速度はベクトル量です。ですからグラフの軸の正の値は当然「運動の図」の軸神が決める正を表します。今回はどちらも正の方向を向いてますので、グラフにおいても正の値として記入します。ベクトル量の正の方向のお話はもう大丈夫ですよね?
これで各軸の値がわかりました。では、それぞれの交点を求めて、グラフを完成してみます。
グラフと運動の関連を見てみましょう。
ちょっと丁寧すぎましたか…。しかし以後は同じようにやることを前提で、いきなり図を描きますから、しっかりと理解しておいてくださいね。
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